
「計算って、どうしてこんなに緊張するんだろう?」「ちゃんと九九は覚えてるのに、計算となると止まってしまう…。」

そんなモヤモヤ、わたしもずっと悩んでいました。
実は、こうした“数字への苦手意識”は、決して珍しいことではありません。特に大人になってから気づくと、「今さら誰にも相談できない」と一人で抱え込みがちです。
私自身も、学生時代は算数が苦手で、社会に出てからも数字が絡む場面に緊張してきました。でもある日、「そろばんをやり直してみよう」と思い立ったことが、自分の考え方や自信を少しずつ変えてくれたのです。
今回は、私の経験も交えながら、大人がそろばんを学び直すことや、オンラインで学べる現代のそろばん教室についてご紹介します。
1. なぜ「九九はできるのに不安」になるのか?
数字が苦手な自分を責めずに、苦手意識は誰にでもあるもの。「数字=難しい」というイメージは多くの大人が抱えている。
大切なのは「できない自分」を否定しないこと。自分を責めるのではなく、「これからどう向き合うか」を考えることが重要。
暗算が苦手な大人が多い理由
仕事や家計などで“数字に強くなければ”と感じる場面が増えたり、子育てを通じて、子どもの学習を見ながら自分の苦手を再認識して、子どもに教えられず、恥ずかしい思いをすることも。
九九ができるなら日常生活には支障なし
2.そろばんは「手を動かすことで脳が活性化する」学び直しツール
「今さらそろばん?」と思う方もいるかもしれませんが、実はそろばんは脳を活性化させる学習法として、近年大人からも注目されています。
続けていくうちに、「あれ、前より早く計算できたかも?」という小さな達成感が自信につながります。毎日コツコツ練習するうちに、気づけば「数字って面白い」と思える瞬間がきっと訪れます。
▷ そろばんが脳にいい理由
指先を使って珠を動かすことで、脳全体を刺激します。
計算しながらイメージ力や記憶力、集中力を同時に使うので、脳の広範囲を活性化。
とくに「右脳」と「左脳」の両方をバランスよく使えるため、脳トレや認知症予防にも良いとされています。
▷ 暗算ができなくてもOK
「暗算が苦手なんだけど…」という方でも大丈夫。
最初はそろばんを実際に動かしながら計算を進めていけばOK。
珠の動きが徐々に頭の中にイメージとして残るようになり、自然に暗算力もついてきます。
▷ デジタル時代だからこそ「アナログな学び」が貴重
スマホやパソコンに囲まれた現代では、“手を動かす体験”が減少しています。
そろばんは「手・目・脳」を同時に使う、貴重なアナログ学習。
道具を使って実感しながら身につける感覚は、数字に苦手意識のある大人にも安心感を与えてくれます。
3.忙しい大人には「オンラインそろばん教室」という選択肢
オンラインそろばん教室で、自分のペースで学び直せる
「通うのはちょっとハードルが高い」「子どもと一緒の時間に…」
そんな方にぴったりなのが、オンラインそろばん教室です。
▷ オンラインなら、どこでも・いつでも学べる
スマホ・パソコン・タブレットがあれば、自宅で受講可能。
家事やパートのスキマ時間、夜の落ち着いた時間に自分のペースで続けられる。
対面じゃないから「間違えるのが恥ずかしい」という不安もなし!
▷ 大人向けのカリキュラムも増えている
「小学生向けではなく、大人が安心して学べるコース」を提供している教室も多数。
たとえば「〇級を目指す」というよりも、日常計算や脳活を目的とした入門講座などが人気です。
▷ そろばん教室の選び方のコツ
まなびてらす | 講師との1対1。そろばん以外の科目も学べる!柔軟なスケジュール | 月額3,300円~ | 幼児〜大人 | Zoom個別指導 |
そろタッチ(Sorotouch) | タブレット学習で初心者も安心。暗算力強化向け | 月額3,960円〜 | 年長〜大人 | アプリ学習+自宅学習 |
あおぞらパス | 月額制でそろばん動画とライブ授業が受け放題 | 月額3,980円〜 | 年長〜大人 | 動画配信 |
いしど式そろばん教室(オンライン校) | 段位取得や検定対策に強い。全国どこからでも受講可 | 月額8,800円〜 | 幼児〜大人 | Zoom+専用教材 |
4. 大人になってからの“数字へのつまずき”は恥ずかしくない
「もう大人なのに、こんな計算ができないなんて…」
そんな風に自分を責めてしまう方も多いですが、それは決して“恥ずかしいこと”ではありません。
多くの人が同じような経験をして、私も感じたことを以下の通りまとめてみました。
数字が苦手になったのはなぜ?
- 学生時代に苦手を抱えたまま大人になった人は多い
「計算が苦手だけど、周りはできている」と感じた孤独や劣等感が心に残ることがある。 - 数学の授業で自信を失った経験
数学の授業では理解が進まずに、テストは白紙同然で提出したことがある - 資格取得も活かせずに過ごしてきた
高校生時代にそろばん3級、簿記2級を取得したが、社会人になっても実務経験に活かせる機会は少なかった。 - 仕事や日常で数字に対する苦手意識がついて回る
電卓を使えば済むものの、計算に時間がかかり、レジでのおつり計算や家計簿をつけるのが億劫になることがある。 - 息子の宿題を見て限界を感じた
息子の小学2年生までの宿題は理解できたが、小学3年生の「わり算」や「かけ算」で説明できない自分に情けなさを感じた。
学び直しの重要性
- 大人になってから気づいた「学び直し」の意味
- 苦手なまま大人になると「できない自分」にフタをしてしまうが、今気づけたことがスタート地点。
- 「できないから…」ではなく、「もう一度やってみようかな」の気持ちが大事
- 年齢に関係なく、何度でも学び直すことができる。
- 数字への苦手意識は「頭が悪い」や「努力不足」ではない
- 自分を責めず、「もう一度向き合ってみよう」という気持ちが大切。
5. 私がそろばんを始めて感じた3つの変化
「できるようになりたい気持ち」こそが、一番の原動力
ここまで読んでくださったあなたは、きっと「数字に向き合いたい」「苦手を乗り越えたい」と思っている方だと思います。
その気持ちこそが、何よりのスタートラインです。
▷ 大人には「失敗してもいい学び」がある
学生時代と違って、今は自分のために学ぶことができる。
点数や成績に縛られず、「あ、自分でもできた!」という小さな成功体験を積み重ねることが大切。
▷ 子どもや周囲への良い影響も
学ぶ姿勢は、自然と子どもや家族に伝わります。
「私ももう一度やってみようかな」と思う人が、あなたのまわりにもきっといるはずです。
▷ 自分に優しく、少しずつ
「できなかった自分を責める」のではなく、「これからできるようになる自分を信じる」。
年齢は関係ありません。人生100年時代、50代・60代からでも十分に学び直せます。
学び直しに早い・遅いはありません。
そろばんというシンプルな道具から、もう一度“数字と仲良くなる”きっかけを作ってみませんか?
6. まとめ
数字に対する不安や苦手意識は、多くの人が抱えるごく自然な感情です。
それを乗り越えるためには、「できない自分」を否定するのではなく、「少しでも前に進みたい」という気持ちを大切にすることが大切です。
そろばんを通じて、もう一度「数字」と向き合う時間を作ってみませんか?